コロナ禍の今 愛され続ける名曲【ファイト!】に思うこと
こんにちは
50代女子のトリーといいます。
「いつまでもキレイでいたい‼」
「少しでも若く見られたい‼」
そんな一心で、アンチエイジングを毎日がんばっている私です。
(と言っても、かなりゆる~くですけどね)
中島みゆきさんの「ファイト!」が、最近またいろいろな人にカバーされたり、CMで使われたりして注目されていますね。この歌は、もともとは1983年に発売されたアルバムに収録されていた一曲で、その後、CM曲として起用されたのち、1994年に「空と君のあいだに」と一緒に、両A面シングルとして発売されました。
1983年と言えば今から37年も前。それなのにいまだにCMに使われたりするのだから、ずいぶん長く愛されている証拠ですよね。特に今年は一度も経験したことのないようなコロナ騒動が起こり、現在も苦難が続いていますので、この歌が多くの人の心にささるのかもしれません。
私は中島みゆきさん自体結構好きで、と言って大ファンかと言うとそうとも言えず、中ファンくらいです(笑)。ただこの「ファイト!」は、彼女の歌の中でもかなり好きな歌で、自分の中ではかなり上位の方です。それと、私は一度好きになった曲は、数えきれないほどリピートするタイプなので、この「ファイト!」も、もう何度繰り返し聞いたことか。今では歌詞カードを見なくても歌えますよ😀
それでこの「ファイト!」ですが、CMなどで使われるのは、
「ファイト!闘う君の唄を、闘わない奴等が笑うだろう、ファイト!・・・」
といったサビの部分です。ここだけ聞いて、あとの歌詞を詳しく知らない人は、前向きな応援歌としてとらえているかも知れません。
でもこの歌、テーマはかなり重いですよね。重すぎると言ってもいい・・・😨。
歌詞は暗く、何といっても最初から、「あたし中卒やから仕事を、もらわれへんのやと書いた・・・」ですからね。この歌詞をドラムの音一本をバックにして、みゆきさんが小さな声で歌い始めるんですよ。最初聞こえないからボリュームをかなり上げていると、途中で急に音が大きくなったりしてビックリするんですよね。これって「ファイト!」あるあるじゃないでしょうか(笑)。
で、CMでサビを聞いて、それから改めて最初からこの曲を聞いた人は、『本当にこれがファイト?なんか間違ったかな』と思うと思います。そのくらいこの曲の始まりとサビの部分はイメージが違う・・・。いや、違わないかな。
最初の暗い部分があるからサビが活きてくるというか、サビが力強い分、暗い部分の悲しみがより伝わってくるというか、あんまり上手く言えませんが、まあとにかく、いい曲です(笑)。全体を通して聞いたことがない人は、ぜひ一度聞いてみて下さいね。
「ファイト!」を含む名曲ぞろいのアルバム
この曲を聞いていつも不思議に思うのが、中島みゆきさんの『歌い方』です。暗い歌詞をただその通りに感情をこめて歌うんじゃなくて、どちらかと言えばちょっと可愛らしい声でとても優しい声で歌っています。で、「ファイト!闘う君の・・・」のところは明るく前向きな感じが受け取れます。
歌に出てくる登場人物たちは、みな若く、そして『やり場のない憤りや情けなさ』を感じながら生きている人たちですが、多分、中島みゆきさんは、その傷ついた心に優しく語りかけるように、そして包み込むような思いを込めて歌われているのではないでしょうか。
実際にかけるなぐさめの言葉は「ファイト!」の簡単な一言なんですが、彼女の優しい歌唱があるから、その言葉がより心に響くような気がします。(これはあくまでも、私の勝手な考察なので、違う意見の人ががいたらすみません💦)
そして「ファイト!」の後に、「闘う君の唄を、闘わない奴らが笑うだろう」と歌い、「ファイト!冷たい水の中をふるえながらのぼってゆけ」と続きます。
そうですよね。どんなに苦しくても辛くても、闘いながら生きている人の方がよっぽど立派です。そして闘って傷ついたとしても、ボロボロになったとしても、一歩一歩でいいから、自分の足で進んで行けばいいんです。
自分では何もしないで、陰口叩いたり横槍を入れたりする人たちなんて、ほっとけばいいんですよ。そんな人は最初から闘う勇気も持ち合わせてない臆病者なんですから~。って、ちょっと熱くなってしまいました。ごめんなさいね。あまりにもこの曲が好きなので、気持ちが入ってしまいました😅
ライブでの本人による歌唱映像が見れます
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ちょっと前ですが、大竹しのぶさんがミュージックフェアでこの「ファイト!」をカバーされていましたね。女優という職業柄か、まるでお芝居を見ているような気がして、感動でちょっとうるっと来てしまいました。しのぶさんも出だしから涙ぐまれていて、歌唱中もずっと、涙があふれていましたね。
みゆきさんが淡々と歌うのに対して、感情を込めて全身を使って歌っていたしのぶさん。みゆきさんとは違った感じで「こういう表現方法もあるのだな」と、感心しました。きっと彼女には彼女なりの、この歌に込める思いがあったのでしょうね。
ネットでも「感動した」とか「舞台を見るようで圧巻だった」などの高い評価が多かったようですが、「ちょっと大げさ」とか「イメージが違う」と言ったマイナスの意見もちらほら。中には少数ですが、口汚い言葉で罵るような意見もあったりして😥
歌って、人によって感じ方やとらえ方が違いますよね。それは歌に限った話ではなく、すべてのことについてそうだと思います。ひとつのことに対して自分の考え方や意見を述べたり、様々な人たちと意見交換をするのはとてもいいことだと思います。けれど、他人のことを真っ向から否定したり、けなしたりするのはよくないですよね。それも陰からコソコソと。
SNSで簡単にそれが出来る時代になったからこそ、より一層、気を付けなくてはいけませんね。十人十色、千差万別、人の数だけ考えが違うのですから。
人の数だけ思いをのせて、「ファイト!」は受けつがれて来たのですから。
では、また